就農講座|山形たかはたデジタル農場

就農者講座

 

就農者へのアドバイス

 

👨‍🌾 農家の後継者向けアドバイスの要点

 
このアドバイスは、農家の後継者として育った人に向けて、農業の厳しさ、事業主としての自覚、そして成功のために必要な心構えを説いています。
 

1. 農業の厳しさと事業主としての自覚

 

  • 農業は甘くない、一番難しい生業である:

    • 後継者は幼少期からの経験で農業を継ぎやすいが、農業は厳しい。

    • 事業主として、生産、経営、資金、会計、申告の全てを行わなければならない。

  • 新規就農の難しさ:

    • 日本の新規起業の10年生存率は1割未満であり、新規就農も同様に厳しい。

    • 新規に始めるなら、空いている農地を借りて機械器具を揃えるより、離農する農家を引き継ぐ方が手っ取り早い。

 

2. 地域との連携と知識・経験の重要性

 

  • コミュニケーションが大事:

    • 農業は地域社会が深く関わるため、コミュニケーションが非常に重要な職業である。

  • 技術・指導者の選択:

    • 農業技術は地域にあり、地域農家の生産技術は非常に高い。

    • 新規に始めるなら、誰を指導者に選ぶかが極めて重要。

  • 行政への依存は禁物:

    • 行政(農業改良普及所、農協指導部、農業技術センターなど)は現場を知らない担当者が3年で変わることが多いため、あてにしてはいけない。

    • 国の支援金は、農業が儲からないという根本的な問題の対策ではなく、税金の無駄遣いになりがちだと指摘されている。

 

3. 経営と人生における心構え

 

  • 準備の重要性:

    • 良い時も悪い時も長くは続かない。特に農業は自然災害の影響を受けるため、経営の良い時にこそ「転ばぬ先の杖」として準備しておくべき。

  • 仕組みの理解:

    • 世の中、農業、金融、商売の仕組みを深く理解することが必要。

    • 特に、自分と人間を知ることが重要(人を雇うならなおさら)。悩みは「人、物、金」に集約される。

  • 決断力と覚悟:

    • 始める勇気と辞める決断が必要。事業は、始めるより辞める決断が一番大変。

    • 中途半端に諦めるなら早く辞め、やるなら最後まで諦めないこと。

 

4. 不安と過去・未来への向き合い方

 

  • 不安の解消:

    • 不安は先が解らないことから起こる。先を調べれば、不安は減る。

    • 「何かを守ろうとすると何かを失う」という覚悟を持つ。

  • 歴史から学ぶ:

    • 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」

    • 自身のわずかな経験だけで判断するから失敗が起こる。先人の知恵、歴史から学べ。

  • 荘子の教え(心のあり方):

    • 「不将、不迎、応而、不蔵(おくらず、むかえず、おうじて、おさめず)」

      • 過ぎ去ったことを悔やまない(不将)。

      • 先のことを取り越し苦労しない(不迎)。

      • 事態の変化に臨機応変に対応し(応而)。

      • 心に何もとどめない(不蔵)。